文章記述は昨年同程度、今年度も適性検査Ⅰで解法を説明させる問題が出題されています。解き方や理由を自分の言葉で説明できるようになっておくことは、記述対策だけでなく、確かな理解を作るためにも重要です。
適性検査Ⅰでは、算数でベン図(複数のグループの関係を図示する手法)を活用した問題が出題されました。同じ形式の問題に慣れていた生徒ほど、正答率が高く、スムーズに解答できました。中学入試では頻出のテーマですので、基本的な問題の演習を重ねておくことで、時間配分が難しい適性検査の全体的な得点力を底上げすることが出来ます。理科については、知識事項がほぼなかった昨年と比べて、大問4では月についての知識がないと解答が難しい問題が出題されました。また、2問ともやや複雑な計算を求める問題が出題されました。
適性検査Ⅱでは、会話文や資料の文章量が多く、要点を整理する力が求められます。国語の読解問題に取り組むことで対応力が向上します。社会については高校入試や大学入試の傾向同様に資料の読み取りが多く、数多くこなしてコツをつかみましょう。
記述問題がさらに増える可能性を考えると、資料からわかることを自分の言葉で説明するということも普段から取り組んでみるとよいでしょう。
解説書の収録内容
解説書の一部をご紹介
※令和7年度茨城県立中学校及び茨城県立中等教育学校の入学者選抜適正検査問題の適正検査Ⅰより抜粋